
入試やエントリーシートなど、人生のここぞという場面で書くことを求められる場面は結構多いです。
相手の求めているものを「読んで」、その期待を上回るものを「書く」。
そのために抑えておくべきポイントや具体的な練習方法が盛りだくさんの1冊です。
この本がおすすめの人

エントリーシートに何を書けばいいのか分からない就活生や
入試で小論文を書くことが不安な受験生におすすめです。
文章の読み書きに苦手意識を持っている人もぜひ手に取ってみてください。
この本では『読み上手、書き上手』になる道筋を3日間実践していく形になっています。
本を読むことに慣れていない、書くことが苦手・・・。
そんな人も、この本に付いていけば、3日目には東大の入試問題やエントリーシートに実際にチャレンジしてるのってすごいですね。
1日目:「読む」と「書く」をつなげる

1日目には読み書きに慣れることを目標としています。
いわゆる読書感想文を書くわけですが、書くことに慣れていないと意外と難しいです。
しかし逆に言えば、回数をこなして慣れてしまえば何枚でも書けるものなんです。
また、本の感想を書くことは、著者曰くかなりハードルが低いとのこと。
例えば音楽や絵画の感想を書こうと思ったら、まずはどんな作品なのか言語化しなければ感想が書けませんよね。
対して本はすでに文章で構成されているので、言語化の作業は省略できるわけです。
では具体的にどうやって書くのか。
コツや書き方の形式をいくつも提案してくれているので、自分にも書けそう!と思えるやり方が見つかるはずです。
特に三色ボールペンを使う読書法は齋藤孝さんが様々な著作でおすすめしている方法です。
実際私も少しやってみたんですが、いつもと本の読み方が違いました!
2日目:「読み書き」をもっと深く

1日目の「読み書き」をもっと深いレベルまで掘り下げていきます。
本の内容にアプローチしていく手がかりを色々提案してくれています。
個人的に、本好きとしては1番参考になった章です。
本の内容に切り込んでいく手法はもちろん、視野を広げる方法も書いてあるので、
「読み書き」を通して考える力もトレーニングできそうな内容でした。
3日目:読み上手 書き上手へステップアップ

3日目はいよいよ実践編。
東大の過去問やエントリーシートに取り組みます。
そう聞くと「何をどう書けばいいの・・・?」と途方に暮れましたが、
思考の広げ方から丁寧に導いてくれるので、とりあえず著者に付いていこうという気持ちで読み進めました。
無難な回答もいいけど、自分の解釈も交えた踏み込んだ回答は試験官の目に留まりやすい。
けど求められている答えからかけ離れた独りよがりな回答になってはダメ。
その絶妙なバランス感覚が難しいですが、かなり勉強になりました。
齋藤孝『読み上手 書き上手』感想まとめ
もちろん、たった3日間で読み書きが完璧に上手くなるわけではないです。
しかし、具体的な練習方法をいくつも教えてくれているので、どれか一つでも実践したら確実に上手くなると思います。
特に入試や就活など人生の大事な場面で「読んで」「書く」ことが求められる際には、心強い味方になってくれるはずです。