
『親鸞 人生の目的』というなんだか気になるタイトルの映画ですが、原作も迫力ある虎の絵でかなりインパクト絶大で、思わず手に取りました。
話の内容も表紙と同じくらいインパクト大でした!
この本がおすすめの人
正直、みんなにおすすめしたいです。
ここまで「生きること」「死ぬこと」を厳粛に見つめた本って(少なくとも私は)読んだことなかったので、今生きている全ての人に一読してほしいです。
特に「こんなに辛いのにどうして生きなくてはならないのか」と苦しんでいる人に響く本だと思いました。
トルストイも驚いたブッダの寓話
ブッダが話した寓話からスタートします。
この話では人間の本当の姿を説明しているのですが、その鋭さにトルストイも驚いたと言います。
「これは寓話どころの騒ぎではなく、まことの、議論の余地のない、誰もが承知している真理なのである」
懺悔 トルストイ(著) 中村融訳
なんで『人生の目的』ってタイトルなのに人間の姿を説明しているのか、『人生の目的』が何か早く知りたいと思う人が多いと思いますが、
「私とは、どんな者か」を、正しく知らねば、幸せにはなれない
と著者は言っています。
実際最後まで読んでみるとこの意味が分かりました。
立ち読みで後半の人生の目的について述べている章だけ読んでも、この本の言わんとすることの1%も理解できないと思うので、最初から読むのがおすすめです!
人生の目的はある!の断言
この本の本題であり、最大の特徴は「人生の目的はある!それは○○だ」と断言しているところだと思います。
小説やマンガでよく「私はこのために生まれてきた」というセリフがありますよね。
感動的ですが、この場合あくまでそのキャラクターにしか当てはまらないものです。
一方この本では「全ての人間はこういう存在だからこの問題を解決しなければならない」という風に、全ての人に当てはまることを言っているのがすごいところ。
ちなみに人間に生まれることがいかに難しいかも教えられているのですが、あまりに壮大な話に宇宙猫状態になりました・・・。
豊富なたとえ話と引用
この本にはたとえ話やエピソード、引用がこれでもかと出てきます。
例えば「死ぬときにはお金も伴侶も連れて行けない」という話は
それだけだと「うんうん、確かに」と殊勝なフリして頷くだったのですが
先人たちの具体例なエピソードや切実な声が紹介されるとグサッと胸に刺さるものもありました。
また人生の目的に切り込む箇所では引用がたくさん入っています。
なので「人生の目的は○○だと思う」とかふわふわしたものではなく、
「人生の目的はこれだ」と断言している上に、そこに説得力を持たせています。
『人生の目的』見どころ解説・感想まとめ
読み進めていくと、「この本は剣だ・・・」と思いました。
私たちが普段「病気が怖い」「お金の不安をなくしたい」「地震が怖い」など言っているのは、
つまるところ「死が怖い」ということ。
そうやって「死」を直視しないよう覆い隠していたベールをずんずん切り裂いて、「見ろ!」と突き付けてくる力強いメッセージを感じました。
正直、あまりにもまっすぐ切り込む力強い文章に圧倒されましたが、
内容は納得せざるを得ないものばかりで、ページをめくる手が止まりませんでした。
「なんだ、宗教か」と読む前から敬遠するにはあまりにももったいないです。
自分の人生を省みる機会として、ぜひ読んでみてください!